
再建築不可物件はどうすればいい?再建築可能にする裏ワザ6選や活用方法を解説!
詳しく見る

オーナーから「滋賀の別荘をあげます」との声をよく聞くようになりました。
琵琶湖の雄大な景観や比叡山など、豊かな自然に恵まれた滋賀県は、かつて別荘の需要が高いエリアでした。
しかし今、維持の負担の大きさ・建物の老朽化といった問題が重なり「無償でも手放したい」というオーナーが増えています。
滋賀の別荘における問題や具体的な手放し方、別荘を放置するリスクなどについて解説します。
目次
滋賀県内の別荘地でも「別荘を手放したい」「無償でもいいから引き取ってほしい」というオーナーが増えています。
その背景について解説します。
親や親族から滋賀にある別荘を相続したものの、使う機会がなく持て余しているオーナーがいます。
かつて琵琶湖での釣りや湖畔でのリゾート滞在を楽しんでいた別荘も、相続後は誰も足を運ばないまま放置されるケースもあるでしょう。
相続人が関東などの遠方に住んでいる場合、定期的な管理のために滋賀まで足を運ぶことは困難です。
また、2024年4月から相続登記が義務化されたことで、これまで放置されていた別荘の名義整理が進みつつあります。
その結果、利用予定のない別荘を処分・譲渡したいと考える人も増えていると考えられます。
「相続登記義務化」
2024年4月から施行された制度で、不動産を相続した場合、相続を知った日から3年以内の登記申請が義務付けられました。
違反した場合は10万円以下の過料が科されるおそれがあります。
2024年4月以前の相続も対象で、2027年3月末までの登記が必要です。
滋賀の別荘を所有しているだけで毎年、固定資産税が発生します。
そのほか管理委託費や定期的な修繕費などを合わせると、年間の維持コストは数十万円規模になることも珍しくありません。
とくに琵琶湖畔の別荘は、湖面からの湿気や霧で外壁・木材の腐食が進みやすく、維持管理にかかるコストが高くなる傾向があります。
収益を生まない不動産への一方的な出費が積み重なることで「維持するより手放したい」という判断につながっています。
定期的なメンテナンスが途絶えた別荘では、雨漏り・シロアリ被害・ツタの繁茂が重なりやすく、修繕費用が大きくかかることがあります。
さらに、再建築不可物件や農地転用未了といった、法的問題を抱えたケースも見られます。
訳あり要素が重なるほど売却が困難になります。
「手放したい」という意思が固まっても、具体的にどの手段を選べばよいか迷うでしょう。
滋賀の別荘を売却・無償譲渡するための、6つの方法をそれぞれの特徴・メリット・注意点とあわせて解説します。
建物の老朽化やツタ繁茂など、複合的な問題を抱えた物件でも、訳あり物件を取り扱う専門業者であれば、買取の相談に応じてくれるケースがあります。
一般業者に断られた物件でも対応できる可能性があり、無償譲渡ではなく売却として現金化できるケースもあります。
さらに現状有姿のまま売却できれば、ツタ除去・残置物処理などの費用を自己負担せずに済みます。
最短約1ヶ月で売却が完了する場合もあり、維持費の負担を最小限におさえられるでしょう。
まずは査定だけでも依頼してみるのがおすすめです。
滋賀県内では、複数の市町村が空き家バンクを運営しており、建物の無償譲渡や賃貸など、さまざまな条件下で物件を登録できます。
費用をかけずに広く情報を発信でき、滋賀への移住や定住を検討している人へ、アプローチが可能です。
ただし別荘の登録から成約まで、約数ヶ月〜1年以上かかるケースが多いため、急いで手放したい場合には不向きな可能性があります。
滋賀県内の多くの市町村では、空き家の利活用や処分関する無料相談窓口、または補助金制度などを設けています。
たとえば滋賀県では「既存住宅状況調査(インスペクション)に対する補助金」を提供しており、建物の現状調査にかかる費用の一部を負担してくれます。(毎年実施しているとは限らないため、都度、滋賀県の公式サイトをご確認ください)
そのほか自治体によっては、相談窓口で補助金・助成金の案内や不動産業者の紹介が受けられることもあるでしょう。
売却を強制されることはないため、情報収集や別荘を手放す選択肢のひとつとして、積極的に活用しましょう。
ジモティーなど、地元の掲示板サービスやSNSを活用して、個人間での無償譲渡や格安売却の取引ができます。
費用をかけずに情報を発信でき、滋賀への移住や琵琶湖畔でのセカンドハウス利用を検討している人に直接アプローチできます。
ただし、個人間取引は相手の素性確認や契約書の作成など、すべて自分で進める必要があります。
法的知識がないままでは引き渡し後のトラブルに発展するリスクがあるため、契約の手続きは司法書士や不動産の専門家に依頼するのがおすすめです。
滋賀県内の自治体や非営利団体が、地域活性化または公共利用を目的として、建物の寄付を受け付けている場合があります。
対象の自治体に、建物の寄付の受け入れがあるか確認してみましょう。
ただし、建物の老朽化が著しい場合や法的に問題を抱えた物件は、受け入れを断られる可能性が高いでしょう。
また、たとえ寄付が受理された場合でも、建物の登記申請にかかる費用や残置物処理にかかる費用は、オーナーの負担になることがあります。
寄付すれば費用ゼロで手放せるとは限らないため、受け入れ条件や費用を負担する範囲を事前に確認したうえで、検討しましょう。
所有する別荘の近隣に住む住民や、ほかの別荘のオーナーが、敷地の拡張や駐車スペースの確保といった目的で、別荘の購入や無償譲渡に応じてくれる場合があります。
滋賀の別荘地では地域のコミュニティが強いエリアもあるため、近隣との信頼関係を活かした方法で解決が可能です。
ただし個人間での取引になるため、契約書の作成や権利関係の確認といった際は、司法書士などの専門家を介して行いましょう。
滋賀の別荘を放置し続けた場合に起こりうる具体的なリスクを紹介します。
問題を把握したうえで、早期対処の重要性を理解しておきましょう。
滋賀の別荘を所有しているだけで、固定資産税が毎年発生します。
そのほか管理委託費・火災保険料・定期的な修繕費などが加わると、年間の維持コストは数十万円規模に達することも。
別荘にかかるコストが何年も積み重なることで、累積損失が数百万円規模に膨らむケースも珍しくありません。
別荘を放置すればするほど、費用面での負担は大きくなるのです。
誰も使わなくなった別荘は、換気・清掃・修繕が途絶えることで、急速に劣化が進みます。
とくに琵琶湖畔の物件は、湖面からの湿気や霧が年間を通じて建物に影響を与えるため、木造建物の腐食スピードが通常より速くなります。
建物の基礎部分の損傷が蓄積すると、修繕では対応できなくなり、解体しなければならないケースもあります。
劣化が進むほど売却価格は下落し買い手も見つかりにくくなるため、早期に対応しましょう。
滋賀の別荘を放置し続けると、自治体から特定空家または管理不全空家に認定・勧告を受けるリスクが高まります。
「特定空家」は、倒壊の危険・衛生上の有害・景観の著しい損傷・生活環境の悪化のいずれかに該当すると認定された空き家です。
2023年の法改正で新設された「管理不全空家」は、特定空家の前段階として、放置すれば特定空家になるおそれがある状態の空き家を指します。
いずれも勧告を受けた時点で、住宅用地特例が失われ、固定資産税が最大で6倍になるおそれがあります。
認定後に対処しなければ、はじめは自治体から助言や指導が入り、段階的に強化され、最終的には建物の解体および解体費用が全額請求される可能性があります。
管理されていない別荘は、地域の治安・安全・衛生環境に悪影響を与えます。
人の目が届かない敷地はゴミの不法投棄の標的になりやすく、害虫・害獣の発生が近隣住民へ迷惑をかけることも。
さらに、不審者の侵入拠点として利用されるリスクもあるため、地域の治安の悪化にもつながります。
とくに景観を大切にしているエリアや観光地周辺では、荒廃した別荘は地域のイメージを損なうため、近隣住民からの苦情や通報が来る場合もあります。
「早く手放したい」という焦りから、準備不足のまま無償譲渡を進め、トラブルに発展するケースがあります。
滋賀の別荘を無償譲渡する前におさえておきたい3つのポイントを整理します。
別荘の無償譲渡でも、オーナー側に対して一定の費用負担が生じます。
通常であれば、所有権移転登記は別荘を受け取る側が行い、費用も負担します。
しかし別荘を渡す側が実施および費用を負担する場合、司法書士報酬を含め、約10〜20万円がかかります。
また家具や家電製品などの残置物がある場合は、不用品回収費用として数万〜数十万円が発生することも。
別荘の受け渡しが個人と法人とで行われた場合、受け取り側に贈与税が発生するケースがあるほか、みなし譲渡課税が生じる場合もあります。
「みなし譲渡課税」
財産を無償または著しく低い価格で譲渡した場合に、時価で譲渡したとみなして、譲渡側に所得税が課される制度です。
一般的には個人から法人への譲渡で適用されます。
滋賀の別荘地には、再建築不可・農地転用未了といった、複数の法的問題を抱えた物件が存在します。
再建築不可物件に当てはまる場合、建物の建て替えができないため、将来の活用や売却の選択肢が大幅に制限されるおそれがあります。
また農地転用未了の土地に建物が建てられており、長年気づかなかったケースもあります。
建物の法的な問題を事前に把握せずに譲渡を進めると、受け取り手から問題を指摘される可能性も。
無償譲渡を実施する前に、不動産の専門家へ相談のうえ、調査しておきましょう。
「農地転用未了」
農地を宅地などへ変更するための許可手続きが完了していない状態のことです。
未了のまま売買・譲渡すると、法的問題に発展するリスクがあります。
無償譲渡の手続きを進めるためには、建物の所有権が法的に確定していることが条件です。
そのため、相続登記が未了のままでは手続き自体ができません。
2024年4月の「相続登記義務化」により、相続を知った日から3年以内の登記申請が義務付けられました。
違反した場合は、10万円以下の過料が科される場合があります。
2024年4月以前の相続も対象で、2027年3月末までの対応が必要です。
滋賀には古くから保有されてきた別荘も多く、相続登記が長年未了のまま放置されているケースもあります。
滋賀の別荘を無償で譲渡してもらう際、取得後に発生するコストや法的リスクを正しく理解するのが大切です。
滋賀の別荘を取得する前に、確認しておくべきポイントを解説します。
別荘の取得後には、おもに以下の費用が発生します。
| 費用項目 | 年間費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 固定資産税 | (固定資産税評価額により異なる) | 空き家であっても毎年課税される税金。 |
| 水道光熱費 | 5万円~15万円 | 使用しない場合でも、水道・電気・ガスの基本料金が毎月発生します。 完全に解約すると再開時に工事費がかかるケースもあるため、維持か解約かの判断が必要です。 |
| 管理費 | 5万円~30万円 | 遠方に在住している場合、定期的な草刈り・清掃・建物点検などを管理会社に委託する場合にかかる費用です。 |
| 火災保険・地震保険料 | 1万円~5万円 | 空き家は居住用物件より保険料が割高になるケースが多く、加入を断られることも。 未加入のまま火災・地震が発生した場合、修繕・解体費用がすべて自己負担になるおそれがあります。 |
| 修繕積立金・維持管理費 | 5万円~20万円 | 屋根・外壁・設備の経年劣化に備えた費用です。 放置期間が長いほど一度に発生する修繕費が膨らむため、定期的な点検と小まめな修繕がおすすめです。 |
さらに、所有権移転登記費用や不動産取得税、また場合によっては贈与税が発生し、約数十万円の出費がかさむ場合も。
物件のリノベーションを検討した場合は、数百万〜1,000万円超の費用が追加で発生することも考慮しましょう。
別荘自体は無料で手に入ったとしても、別荘取得後にかかるコストを試算したうえで判断しましょう。
滋賀の別荘地には、再建築不可や農地転用未了といった、複数の法的問題を抱えた物件があります。
再建築不可物件に該当する場合、建て替えができないため老朽化が進んだ際は、解体しなければならない可能性があります。
別荘の取得後に問題を見つけないためにも、あらかじめ建物の登記簿謄本や建築確認済証などを専門家と一緒に確認しましょう。
別荘を無償譲渡してもらう場合は「現状有姿・契約不適合責任免責」の特約が付くケースがほとんどです。
この特約がある場合、引き渡し後に発覚した雨漏り・シロアリ・基礎の損傷・湿気による腐食などの修繕費用はすべて取得者の自己負担となります。
免責特約があっても、譲渡側が知っていた不具合を意図的に隠した場合は責任を問えるケースがありますが、立証は困難です。
そのため、取得前に建築士やホームインスペクターによる建物調査(費用5〜10万円程度)の実施をおすすめします。
契約前に既知の不具合をすべて書面で開示してもらうよう求め、告知書の内容を必ず確認しましょう。
写真や資料だけで、別荘の取得を判断するのはリスクが高いため、必ず現地へ行きましょう。
たとえば建物の外観や内部において、以下の箇所を確認します。
| 確認場所 | 確認項目 |
|---|---|
| 外観 | ・屋根 ・外壁のひび割れや剥離 ・ツタの繁茂 ・雨樋の変形 ・基礎周りの状態 |
| 内部 | ・床の傾き ・天井の染み ・壁のカビ ・シロアリの痕跡 ・水回り設備の状態 |
とくに琵琶湖畔の物件は、湿気や霧によるダメージを受けている可能性があるため、木造部分の腐食状態に注意が必要です。
建築士やホームインスペクターに同行を依頼し、現地調査を実施しましょう。
滋賀県内で、無償譲渡あるいは格安で別荘を手に入れる方法は複数あります。
市町村が運営する空き家バンクには、0円〜格安物件が掲載されていることがあり、琵琶湖畔でのセカンドライフやワーケーションを検討している人におすすめです。
地元の掲示板サービスやSNSで「別荘 あげます 滋賀」と検索すれば、個人間での譲渡について、情報が見つけられるケースもあります。
ただしいずれの方法でも、取得前に現地調査や法的確認のため、専門家へ相談しましょう。
別荘を手放すことが難しい場合は、訳あり物件を専門に取り扱う不動産や、専門業者へ相談しましょう。
無償で手放すつもりだった物件を売却して現金化できる可能性があります。
建物の老朽化や再建築不可など、複数の問題を抱えた物件でも、訳あり物件専門業者であれば売却対応ができるケースがあります。
一般業者に断られた物件・空き家バンクなどで、引き取り手がつかなかった物件なども対象です。
無償譲渡ではなく売却して現金化できれば、諸経費をまかないながら、問題を解決できます。
別荘の売却を諦める前に、査定だけでも依頼してみましょう。
残置物の処分・ツタの除去・外壁の補修などにかかる費用を自己負担せず、そのままの状態で売却できる場合があります。
修繕してから売るべきか、現状有姿で売るべきかについても、負担をできるだけおさえた形で手放せるよう、具体的なアドバイスをもらえることも。
そのため、無駄な出費を防いだうえで最善の判断ができます。
現状有姿での売却に成功すれば、手間とコストを省きながら問題をスピーディーに解決できます。
特定空家に認定されると、固定資産税が上がり、建物に対する措置が段階的に強化されます。
認定前に売却を完了できれば、これらのリスクを回避できます。
2023年の法改正で新設された管理不全空家も、勧告を受けた段階で増税リスクが生じるため、早期の対応がおすすめです。
滋賀にある別荘を無償譲渡したいと考えるオーナーが増えています。
別荘を相続したものの、コストの大きさや建物の老朽化などにより、維持することが困難なのです。
別荘は放置すればするほど、コストが増加したり特定空家に認定されたりするおそれがあるため、早めの対処が必要です。
訳あり物件を専門に取り扱う業者に相談することで、問題を抱えた物件でも、売却して現金化できる可能性があります。
手放す方法に迷ったら、まずは訳あり不動産相談所へ相談してみましょう。
この記事の監修者

藤井亮 宅地建物取引士