
訳あり物件はどんな物件? 物件の特徴や活用方法、買取の方法を詳しく解説!
詳しく見る

「天井裏から物音がする」
「黒くて小さいフンが落ちている」
もし、このようなサインに心当たりがあれば、それはネズミが家に侵入している証拠かもしれません。
「ネズミが出たら終わり」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、それは決して大げさな表現ではありません。
ネズミは、私たちの心身の健康、家屋、そして財産に深刻なダメージを与える可能性があるためです。
しかし、正しい知識を持って行動すれば、被害を最小限に抑え、安心できる生活を取り戻すことは可能です。
この記事では、ネズミがもたらす具体的な被害から、自分でできる初期対策、プロの駆除業者に依頼する際のポイント、そして再発防止策まで解説します。
目次
「たかがネズミ」と侮ってはいけません。
1匹の侵入が、想像以上の被害へと発展する可能性があります。
ここでは、ネズミが引き起こす「心理的影響」「健康被害」「経済的損害」の3つの側面から、なぜ「ネズミが出たら終わり」と言われるのか、その理由を詳しく解説します。
ネズミの存在がもたらす最も直接的な被害の一つが、精神的なストレスです。
特に夜行性であるネズミは、私たちが寝静まった深夜に活動が活発になります。
天井裏や壁の中を走り回る「ガサガサ」「カリカリ」という物音は、安眠を妨げ、不眠の原因となります。
いつ部屋に出てくるかわからないという恐怖や、食品や家財が汚されることへの不快感は、日々の生活の中で常に付きまとい、精神的な平穏を害します。
ネズミは、さまざまな病原菌や寄生虫を媒介する衛生害獣です。
ネズミの体やフン尿には、サルモネラ菌やレプトスピラ菌などが含まれており、食中毒や重篤な感染症を引き起こすリスクがあります。
また、ネズミに寄生するイエダニやノミは、人を刺して皮膚炎やかゆみを引き起こすだけでなく、アレルギーの原因ともなります。
フンや死骸が乾燥して空気中に飛散し、それを吸い込むことでアレルギー性鼻炎や喘息を悪化させるケースもあります。
| 感染症名 | 主な感染経路 | 主な症状 |
|---|---|---|
| サルモネラ症 | フン尿で汚染された食品の摂取 | 発熱、腹痛、下痢、嘔吐 |
| レプトスピラ症 | 尿に含まれる菌が傷口や粘膜から侵入 | 発熱、黄疸、腎障害 |
| ハンタウイルス感染症 | 乾燥したフン尿の吸入 | 発熱、嘔吐、腎症 |
| ツツガムシ病 | ネズミに寄生するダニに刺される | 発熱、発疹、倦怠感 |
ネズミは常に歯が伸び続けるため、硬いものをかじって歯を削る習性があります。
この習性により、建物の柱や壁、断熱材などが損傷し、家の資産価値を低下させます。
さらに危険なのが、電気配線やガスホースをかじることによる火災やガス漏れのリスクです。
原因不明の火災の一部は、ネズミによる配線のショートが原因とも言われています。
また、貯蔵している食品を食い荒らしたり、フン尿で汚染したりすることで、食品を大量に廃棄せざるを得なくなり、直接的な経済的損失につながります。
ネズミの姿を直接見ていなくても、家の中に残された痕跡からその存在を察知できます。
ここでは、ラットサインの見つけ方と、種類を特定する方法を解説します。
ネズミの存在を示す最も分かりやすいサインは「フン」です。
キッチンや収納スペース、天井裏などに、黒くて小さな米粒状のものがあれば、それはネズミのフンである可能性が高いです。
フンの大きさや形状から、家に侵入しているネズミの種類をある程度特定できます。
| ネズミの種類 | フンの特徴 | 主なラットサインの場所 |
|---|---|---|
| クマネズミ | 6~10mmの細長い形状。移動しながら排泄するため散らばっている。 | 天井裏、壁の中、配管の上など高い場所。 |
| ドブネズミ | 10~20mmの太くずんぐりした形状。一箇所にまとまっていることが多い。 | 床下、排水溝の近く、ゴミ置き場など湿った低い場所。 |
| ハツカネズミ | 4~7mmの米粒ほどの大きさで両端が尖っている。 | 倉庫、物置などの自然に近い環境に多い。 |
また、ネズミは同じルートを繰り返し通る習性があるため、壁際や柱に体毛の油や汚れが付着してできた黒ずんだ跡が残ります。
この跡を辿ることで、ネズミの移動経路や侵入口を特定する手がかりになります。
夜間、特に就寝中に聞こえる物音も重要なサインです。
天井裏で「トトトッ」と軽い足音がしたり、壁の中から「カリカリ」と何かをかじる音が聞こえたりする場合、高所での活動を得意とするクマネズミの可能性が高いです。
一方で、床下から「ドタドタ」と重々しい音が聞こえる場合は、体が大きいドブネズミが潜んでいるかもしれません。
また、ネズミのフン尿は強いアンモニア臭を放ちます。
特定の場所から異臭がする場合、その近くに巣があるか、フン尿が溜まっていると考えられます。
家屋に侵入する害獣はネズミだけではありません。
イタチやハクビシンなども同様に家屋に住み着き、物音やフン害を引き起こします。
これらの動物とネズミを見分けるポイントは、フンの形状と足跡です。
イタチやハクビシンのフンはネズミのものより大きい傾向にあり、動物の毛や植物の種が混じっていることが多いのが特徴です。
また、足音もネズミより大きく「ドスンドスン」と響くような音がします。
もし被害の正体がネズミではない場合、対策方法が異なるため、フンや足跡を注意深く観察し、害獣を正しく特定することが重要です。
ネズミのサインを発見したら、被害が拡大する前の迅速な初期対策が肝心です。
専門業者に依頼する前の段階として、自分自身でできる対策は数多くあります。
ここでは、ネズミを寄せ付けないための環境整備と、市販の駆除グッズの効果的な使い方、そして自力駆除の注意点について解説します。
ネズミ駆除において最も重要かつ基本的な対策は、ネズミが住みにくい環境を作ることです。
「餌を与えない」「隠れ場所を与えない」「侵入経路を塞ぐ」の3原則を徹底しましょう。
まず、食品や生ゴミは必ず密閉容器に入れ、ネズミの餌となるものを断つことが重要です。
ペットフードの管理も同様です。
次に、新聞紙や段ボール、衣類などはネズミの巣の材料になります。
不要なものは処分し、室内を整理整頓してネズミの隠れ家をなくしましょう。
ドラッグストアやホームセンターでは、様々なネズミ駆除グッズが販売されています。
代表的なものは「粘着シート」「捕獲器」「殺鼠剤(毒餌)」「忌避剤」です。
それぞれの特徴と使い方をまとめました。
自力での駆除には限界とリスクが伴います。
例えば、殺そ剤(毒餌)を使用しても、警戒心の強いネズミや薬剤に耐性を持つネズミには効果がないことがあります。
また、粘着シートにかかったネズミの死骸処理は感染症のリスクも伴うため、処理の際は必ずゴム手袋やマスクを着用してください。
中途半端な対策は、ネズミに警戒心を抱かせ、その後の駆除をより困難にする可能性があります。
効果が見られない場合は、いたずらに時間をかけるのではなく、専門家への相談を検討しましょう。
自力での対策が困難な場合や、被害が深刻化している場合は、迷わずプロのネズミ駆除業者に依頼しましょう。
ここでは、業者に依頼すべき状況や、費用相場、業者の選び方について詳しく解説します。
以下のような状況では、専門業者への依頼を強くおすすめします。
プロに依頼する最大のメリットは、専門的な知識と技術で根本的な解決が期待できることです。
現地調査で侵入経路を特定して確実に封鎖するうえ、駆除後の清掃・消毒まで一貫して行い、衛生的で安全な環境を取り戻してくれます。
ネズミ駆除の費用は、被害状況、建物の広さ、構造によって大きく変動します。
あくまで目安ですが、一般的な戸建て住宅の場合、本格的な駆除と再発防止策を含めて10万円~30万円程度が相場です。
部分的な駆除であれば数万円で済むこともありますが、再発リスクが残ります。
見積もりを取る際は、料金の内訳を必ず確認しましょう。
基本料金には、調査費、駆除作業費、薬剤費、侵入経路の封鎖工事費、清掃・消毒費、アフターフォロー(保証)などが含まれているかどうかがポイントです。
優良な業者を選ぶためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
まず、複数の業者から相見積もりを取り、料金とサービス内容を比較しましょう。
その際、現地調査を無料で行い、詳細な見積書を提示してくれる業者は信頼できます。
また、「公益社団法人日本ペストコントロール協会」に加盟しているかどうかも一つの判断基準になります。
駆除後の再発保証期間や、アフターサービスの充実度も重要なチェックポイントです。
口コミや実績も参考に、納得できる業者を選びましょう。
業者に依頼する場合の一般的なネズミ駆除の流れは以下の通りです。
なお、アフターフォローの有無や内容は業者によって異なりますので、問い合わせ時に確認しましょう。
契約前には、追加料金が発生する可能性や、保証の適用範囲について必ず確認しておくことがトラブル回避につながります。
ネズミを駆除しただけで安心はできません。
なぜなら、ネズミは帰巣本能が強く、一度侵入した場所に再び戻ってくる可能性があるからです。
ここでは、ネズミの再侵入を防ぎ、清潔で安全な住環境を維持するための具体的な方法を解説します。
ネズミは、子ネズミだと1.5cmほどの隙間、大人のネズミでも2.5センチメートル(500円硬貨くらいの大きさ)があれば侵入可能です。
プロの業者は徹底的に調査しますが、自分でも定期的に点検することが重要です。
特に、以下の場所は要注意です。
これらの隙間は、金網や防鼠パテ、セメントなどを使って物理的に塞ぎます。
すべての侵入経路を塞ぐことが、再発防止の最も重要な鍵となります。
侵入経路の封鎖と並行して、ネズミが住みづらい環境づくりを継続することが不可欠です。
食品は密閉容器に保管し、生ゴミは蓋付きのゴミ箱へ入れましょう。
家の中だけでなく、家の周りも整理整頓し、雑草や落ち葉を放置しないようにしましょう。
これらはネズミの隠れ場所や巣の材料になります。
また、ハッカ油などネズミが嫌う香りの忌避剤を、侵入口となりそうな場所に定期的に設置するのも予防策として効果的です。
ネズミがいた場所には、目に見えない病原菌が残っている可能性があります。
特にフンや尿があった場所、巣があった天井裏などは徹底的な清掃と消毒が必要です。
清掃作業を行う際は、必ずマスクとゴム手袋を着用し、フンなどを直接吸い込まないように注意してください。
フンを掃除機で吸うと菌が飛散する恐れがあるため、濡らしたペーパータオルなどで静かに拭き取り、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。
これにより、感染症のリスクを断ち切ることができます。
人が住んでいない空き家は、ネズミにとって格好の住処となります。
管理が行き届かず、駆除や再発防止策を講じることが難しい場合、被害は深刻化する一方です。
その場合は、売却を検討することも一つの解決策と言えるでしょう。
ネズミ被害がある物件は、一般の買い手を探す「仲介」では敬遠されやすく、売却が難航するケースが少なくありません。
一方、訳あり物件を専門に扱う買取業者であれば、ネズミが生息している状態のまま「現状渡し」での買い取りが可能です。
売却価格は市場相場より低くなる傾向にありますが、事前の駆除作業が不要で、早期の現金化が叶います。
さらに、引き渡し後の不具合について責任を問われない「契約不適合責任の免責」が適用されるケースが多く、売却後の心理的な不安も解消されます。
以下の表に、買取と仲介の違いをまとめました。
| 項目 | 仲介 | 買取 |
|---|---|---|
| 売却価格 | 相場に近い価格が期待できる | 相場の7〜8割程度が一般的 |
| 売却期間 | 3ヶ月~1年以上かかることも | 最短1ヶ月程度 |
| 買主 | 個人の買主 | 不動産会社 |
| 契約不適合責任 | 売主が負う | 免責されることが多い |
| 仲介手数料 | 必要 | 不要 |
| 売却の確実性 | 売れない可能性がある | 確実に売却できる |
ネズミの繁殖は、個人の家だけの問題にとどまりません。
近隣住民への健康被害や、地域の景観・衛生環境の悪化につながる可能性があります。
ここでは、ネズミ問題放置による法的なリスクや、特定の施設に課されたネズミ防除義務について解説します。
「空家等対策の推進に関する特別措置法」により、衛生上有害となるおそれなどがある空き家は「特定空家」または「管理不全空家」に指定され、行政指導の対象となることもあります。
上記いずれかに指定され、さらに行政から勧告を受けた場合、住宅用地の特例が解除されて固定資産税が最大6倍、都市計画税が最大3倍になります。
ネズミ問題を放置することは、経済的・法的なリスクを増大させる行為といえます。
また、悪臭や害獣の発生源として、近隣住民とのトラブルに発展するケースも少なくありません。
飲食店やホテル、百貨店など、一定以上の床面積で多数の人が利用する「特定建築物」においては、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」に基づき、ネズミ等の防除が義務付けられています。
これには、定期的な生息状況の調査や、防除作業の実施、その記録の保管などが含まれます。
この義務を怠ると、行政からの改善命令や罰則の対象となる可能性があります。
事業者は、衛生管理の一環として、専門業者と連携した計画的なネズミ対策を講じる必要があります。
ここでは、ネズミ駆除に関して多くの人が抱く疑問にお答えします。
はい、信頼できる専門業者に依頼すれば、ネズミを完全に駆除し、再発を防ぐことが可能です。
プロはネズミの生態を熟知しており、侵入経路の特定と封鎖、巣の撤去、徹底した消毒まで行います。
多くの場合、再発保証も付いているため、万が一再侵入があっても対応してもらえ、長期的な安心を得られます。
市販の殺鼠剤が効かない場合、そのネズミは薬剤に耐性を持つ「スーパーラット」である可能性が高いです。
スーパーラットは主にクマネズミに見られます。
クマネズミは非常に警戒心が強いこともあり、スーパーラットは駆除が困難です。
この場合は、自力での対策は諦め、速やかに専門業者に相談するのが最善策です。
プロはスーパーラットにも効果のある特殊な薬剤や、物理的な捕獲方法を組み合わせて対処します。
ネズミは夜行性のため、昼間は外敵から身を守れる安全な場所でじっとしています。
主な潜伏場所は、天井裏、壁の中、床下、家具の裏、段ボール箱の中など、暗くて狭い場所です。
人の気配がなくなると昼間でも活動することがありますが、基本的には巣やその周辺で休息しています。
ネズミは「1匹見たら10匹はいる」とよく言われますが、これは驚異的な繁殖力によるものです。
ネズミは生後2~3ヶ月で繁殖可能になり、年に数回、一度に6~10匹の子を産みます。
そのため、1匹の存在が確認された時点で、すでに家族で巣を形成している可能性が非常に高いと考えられます。
早期の対策が被害拡大を防ぐ鍵です。
残念ながら、ネズミが一度住み着いた家から勝手にいなくなることはほとんどありません。
餌が豊富で安全な隠れ場所がある快適な環境を、自ら手放す理由がないからです。
餌がなくなったり、天敵が現れたりするなど、環境が劇的に悪化しない限り、居座り続けて繁殖を繰り返します。
放置すればするほど、状況は悪化する一方です。
ネズミの侵入は、単なる不快な出来事ではなく、私たちの健康、財産、そして心の平穏を脅かす深刻な問題です。
物音やフンといったサインを見つけたら、それは被害の始まりに過ぎません。
ネズミの驚異的な繁殖力を考えると、放置は最も危険な選択肢です。
この記事で解説したように、まずは自分でできる環境整備や初期対策を迅速に行いましょう。
そして、被害が深刻であったり、自力での解決が難しいと感じたりした場合は、ためらわずに専門の駆除業者に相談してください。
早期の的確な行動が、被害の拡大を防ぎ、安全で快適な生活を取り戻すための確実な道筋です。
なお、ネズミ被害の対策が難しいと感じたら、物件を売却することも一つの手です。
訳あり不動産相談所では、ネズミ被害のある物件の買取も行っておりますので、お困りの方はご相談ください。
この記事の担当者

担当者③