COLUMN

【東京都】空き家買取に強い業者6選|相場や買取の流れを解説

「親から相続した実家が空き家になっている」「もう使っていない住宅を手放したい」──そんなお悩みをお持ちではありませんか?
日本では近年、空き家の増加が社会問題となっており、管理が行き届かないまま放置されるケースも少なくありません。
ですが、空き家は放置することで固定資産税の負担が増したり、近隣トラブルにつながるリスクもあるため、早めの売却を検討することが大切です。

とはいえ、「どのくらいの価格で売れるのか」「どんな業者に依頼すれば良いのか」「売却の流れがわからない」といった不安を抱える方も多いはず。
そこで本記事では、東京都内の空き家の買取相場や、おすすめの空き家買取業者と選び方、売却の流れまでを詳しく解説します。

空き家の売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

東京都の空き家の買取相場

東京都内で空き家を売却する際、気になるのは「どのくらいの価格で売れるのか」という点でしょう。
まずは国土交通省の「不動産情報ライブラリ」に基づき、東京都内の一戸建ての売買価格例をご紹介します。

世田谷区の売却価格

所在地取引価格土地面積延床面積建築年構造
世田谷区 宇奈根1億4,000万円155㎡125㎡1958年木造
世田谷区 野沢9,800万円115㎡110㎡1959年木造
世田谷区 太子堂7,500万円55㎡85㎡1965年木造
世田谷区 北烏山8,100万円430㎡290㎡1967年RC
世田谷区 桜丘1億4,000万円120㎡230㎡1971年鉄骨造
世田谷区 羽根木2,800万円55㎡55㎡1978年木造
世田谷区 代沢1億7,000万円105㎡125㎡1988年RC
世田谷区 上祖師谷4,400万円100㎡140㎡1989年RC、木造
世田谷区 玉川田園調布9,500万円80㎡105㎡1999年RC、木造
世田谷区 深沢1億2,000万円100㎡120㎡2006年軽量鉄骨造

練馬区の売却価格

所在地取引価格土地面積延床面積建築年構造
練馬区 貫井3,500万円85㎡55㎡1961年木造
練馬区 豊玉南1億円200㎡155㎡1965年木造
練馬区 東大泉1億8,000万円260㎡105㎡1967年木造
練馬区 大泉学園町2,600万円110㎡105㎡1974年木造、軽量鉄骨造
練馬区 関町南2,600万円65㎡65㎡1979年木造
練馬区 春日町630万円75㎡75㎡1982年木造
練馬区 富士見台7,000万円160㎡1251986年軽量鉄骨造
練馬区 南田中5,200万円110㎡100㎡1991年軽量鉄骨造
練馬区 向山6,600万円100㎡120㎡1996年RC、木造
練馬区 早宮5,500万円105㎡100㎡2003年木造

足立区の売却価格

所在地取引価格土地面積延床面積建築年構造
足立区 大谷田7,000万円35㎡55㎡1960年木造
足立区 六木9,300万円70㎡60㎡1977年木造
足立区 千住河原町1億円90㎡230㎡1982年鉄骨造
足立区 辰沼3,200万円100㎡80㎡1987年木造
足立区 扇3,000万円60㎡105㎡1991年木造
足立区 佐野4,300万円140㎡105㎡1994年木造
足立区 南花畑3,500万円95㎡85㎡2010年木造
足立区 西新井栄町4,200万円45㎡85㎡2012年木造
足立区 舎人3,600万円85㎡80㎡2013年木造
足立区 足立1億6,000万円140㎡310㎡2014年鉄骨造

大田区の売却価格

所在地取引価格土地面積延床面積建築年構造
大田区 東馬込1,200万円95㎡105㎡1952年木造
大田区 田園調布3,300万円80㎡95㎡1962年木造
大田区 山王3,900万円210㎡95㎡1966年軽量鉄骨造
大田区 北千束1,700万円60㎡55㎡1973年木造
大田区 南久が原9,100万円155㎡150㎡1983年鉄骨造
大田区 北千束2億4,000万円240㎡185㎡1984年RC、木造
大田区 石川町5,000万円95㎡95㎡1991年木造
大田区 大森北7,400万円100㎡100㎡1993年木造
大田区 中馬込5,300万円65㎡100㎡1999年RC、木造
大田区 南馬込6,500万円65㎡85㎡2004年RC

目黒区の売却価格

所在地取引価格土地面積延床面積建築年構造
目黒区 南3,900万円40㎡50㎡1973年木造
目黒区 八雲6,200万円65㎡70㎡1978年木造
目黒区 平町2億3,000万円220㎡165㎡1985年木造
目黒区 目黒本町8,100万円95㎡165㎡1991年木造
目黒区 下目黒7,000万円45㎡80㎡1996年RC
目黒区 青葉台4億8,000万円220㎡260㎡1997年木造
目黒区 原町2,800万円45㎡75㎡1999年木造
目黒区 目黒6,300万円65㎡85㎡2007年RC、木造
目黒区 柿の木坂1億1,700万円100㎡150㎡2008年RC、木造
目黒区 上目黒8,800万円50㎡90㎡2011年木造

空き家買取業者に売却する場合の相場

上記で紹介してきた各エリアの売却価格は、主に不動産会社を通じた仲介売却の相場を基にしています。
しかし空き家の状態や管理状況によっては、仲介売却では買い手が見つからず、長期間市場に残る可能性があります。
その場合は空き家買取に特化した業者への売却を検討するのが現実的です。
仲介売却の相場よりも価格は3~5割ほど安くなる傾向にありますが、即金での買取が可能となります。
これは、売主が本来負担するはずのリフォームや解体、片付け、境界確認などの諸手続きや費用を買取業者側が引き受けるためです。
実際、老朽化が進んだ空き家を整備してから売る場合、買い手が現れる保証はないにも関わらず、自費で数十万〜数百万円規模の出費が発生する可能性もあります。
そのため、「確実に売却したい」「早く手放したい」「余計な手間や費用をかけたくない」という方には、空き家買取専門業者の活用が有効な選択肢と言えるでしょう。

空き家の売却方法|仲介と買取の違いは?

空き家を売却する際、主な手段は「仲介」と「買取」の2つに大別されます。
それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、空き家の状態や売却までの希望スピード、コスト負担の許容度によって最適な選択は異なります。
ここでは、まず仲介と買取の基本的な仕組みを解説し、空き家の売却においてどちらが適しているかを見極めるポイントをご紹介します。

仲介とは

仲介とは、不動産会社が売主と買主の間に立ち、買主を探して売買を成立させる方法です。
売却価格は市場価格(相場)に近くなる可能性があるため、高く売りたいと考える方にとっては魅力的な手段です。

仲介のメリット

  • 一般市場に出すため、希望価格に近い金額で売却できる可能性がある
  • 売主と買主間での柔軟な条件交渉が可能

仲介のデメリット

  • 売却までに数ヶ月〜半年以上かかることもある
  • 空き家の状態が悪いと買い手が見つからない可能性が高い
  • 不用品の撤去や修繕などが必要になり、費用は売主負担となる可能性がある
  • 引き渡し後に欠陥が判明すると、契約不適合責任を負うリスクがある
  • 成約時に仲介手数料が発生する

特に空き家では、長期間の放置による老朽化や雨漏りなどが発生している場合、買主に引き渡すまでに相当の手入れが必要となるケースが多く、売却までの負担が重くなりがちです。

買取とは

買取とは、不動産業者が空き家を直接買い取る方法です。
買主を探す手間が不要で売却までのスピードが早く、現金化までの時間を短縮できるのが大きな特徴です。

買取のメリット

  • 最短で数日〜数週間程度で売却完了・現金化も早い
  • ゴミ屋敷や老朽化物件など、一般には売りにくい空き家でもそのまま売却可能
  • 内見対応・清掃・広告活動などの手間が不要
  • 多くのケースで契約不適合責任を免責にできる
  • 近隣に知られずに売却できるため、プライバシー面でも安心

買取のデメリット

  • 買取業者は再販売を前提に購入するため、市場価格より2〜4割低い金額になる傾向がある

築古で状態の悪い空き家や、売却にかかる手間や費用を最小限にしたい場合には、買取の方が現実的で合理的な選択肢となります。

空き家に特化した買取業者がおすすめ

とくに、老朽化が進んだ物件や残置物の多い空き家の場合は、買取に特化した不動産業者への売却がおすすめです。
これらの業者は、買い取った物件を自社でリフォーム・再販・更地化する前提で購入するため、ゴミ屋敷や再建築不可物件でも受け入れ可能なことが多いのが特徴です。
また、契約内容の中で売主が契約不適合責任を免除されるケースも多く、安心して売却できます。

一方、仲介の場合は、清掃・片付け・修繕などの手間や費用が発生するだけでなく、建物の不具合に対しても責任を問われるリスクがあります。
さらに、物件に魅力がないと買い手が現れず、売却までに長期間を要することも珍しくありません

以上を踏まえると、以下のような条件に当てはまる場合は、空き家買取専門業者に相談するのがおすすめです。

  • できるだけ早く現金化したい
  • 自分でリフォームや片付けをする余力がない
  • 契約後のトラブルを避けたい
  • 雨漏り・傾き・老朽化など問題のある物件を所有している

東京都のように地価が高く、固定資産税の負担も大きいエリアでは、空き家を放置するリスクも高まるため、買取による早期売却が資産管理上でも有効です。

東京都でおすすめの空き家買取業者6選

空き家をスムーズに、かつ納得の価格で売却するためには、信頼できる買取業者選びが非常に重要です。
特に東京都のように不動産取引の件数が多く、業者の数も多いエリアでは、業者ごとの強みや対応の質に大きな差があります。
ここでは、東京都内の空き家買取に対応している業者の中から、特におすすめできる6社を厳選してご紹介します。

訳あり不動産相談所

訳あり不動産相談所は、その名の通り「訳あり物件を所有していて処分に困っている」という方をサポートする会社です。
共有持分や共有名義の物件、再建築不可の土地、空き家やゴミ屋敷、さらには事故物件まで、一般には売却が難しい“訳あり物件”を専門に扱います
東京都内をはじめ全国に対応しており、特殊な事情を抱えた空き家であっても、迅速に査定・買取してくれる点が特徴です。
査定に費用は一切かからず、物件情報が広告媒体に掲載されることもないので、どなたでも安心して依頼できるでしょう。

屋号訳あり不動産相談所
運営会社株式会社ソーシャルバリュープロパティ
HPアドレスhttps://wakearifudosan.com/
所在東京都港区赤坂4丁目1-32赤坂ビル4F
宅建免許番号記載無し

訳あり物件買取プロ

訳あり物件買取プロは空き家・再建築不可・事故物件・共有持分・相続物件の高額スピード買取を行っている不動産会社です。
審査依頼無料、東京を含む日本全国対応、契約不適合責任なしを宣言しており、初めての査定依頼でも安心です。
また取引キャンセルの場合でも料金はかからないなので、気軽に査定依頼ができます。

屋号訳あり物件買取プロ
運営会社株式会社AlbaLink(アルバリンク)
HPアドレスhttps://wakearipro.com/
所在東京都江東区木場2丁目17-16 BESIDE KIBA 3階
宅建免許番号国土交通大臣免許(1)第10112号

ワケガイ

出典:ワケガイ

ワケガイは「訳あり物件」に特化し、相続した不要な空き家、空室の多い築古アパート、ゴミ屋敷、事故物件などの買取を行っています。
ワケガイは相談から3営業日以内の査定金額提示、最短で翌営業日に買取完了というスピード感も特徴です。
弁護士・司法書士・行政書士とも連携しており、様々な法律トラブルにも対応できる買取業者のため、リスクの高い物件でも専門性の高いフォローアップが期待できます。

屋号ワケガイ
運営会社株式会社ネクスウィル
HPアドレスhttps://wakegai.jp/
所在東京都港区東新橋2-11-4 Mayapada Shiodome Plaza 3階
宅建免許番号国土交通大臣免許(1)第10481号

カチタス

出典:カチタス

カチタスは中古住宅の再生販売を手掛ける大手不動産会社で、東京含む全国に支店を展開しています。
東京都内の空き家についても、老朽化した物件やリフォームが必要な物件を積極的に買取り、自社でリフォームを施した後に再販しています。
カチタスは買取からリフォーム、販売までを一貫して行うため、売主にとっては手間が少なく、スムーズな売却が可能です。
また買取価格の提示も迅速で、早期に現金化を希望する方にも適しているでしょう。

屋号カチタス
運営会社株式会社カチタス
HPアドレスhttps://katitas.jp/
所在東京都中央区新川2-9-11 PMO八丁堀新川9階
宅建免許番号国土交通大臣免許(1)第5475号

訳あり不動産買取.COM

訳あり不動産買取.COMは東京・神奈川・千葉・埼玉及び周辺エリアで訳あり不動産の買取を行う不動産会社です。
エリアを絞っているため、現地・法的調査から最短当日~2日以内に買取価格が提示されます。
また最短10分の無料卓上査定も行っており、「取り敢えず概算が知りたい」という急ぎの方にも嬉しいサービスです。

屋号訳あり不動産買取.COM
運営会社株式会社リブラスト
HPアドレスhttps://www.wakeari-fudousan.com/
所在東京都渋谷区代々木1-55-14 内海ビル302
宅建免許番号東京都知事免許(2)第96729号

空き家買取センター

空き家買取センターは、名前の通り空き家の買取に特化した不動産会社です。
一都三県を対象に、戸建や分譲マンションなど様々な空き家の買取を行っています。
お持ちの空き家に対してのリフォームは一切不要であり、現況有姿で売却できる点も特徴です。

屋号空き家買取センター
運営会社株式会社ASUe
HPアドレスhttps://akiya.space/
所在東京都文京区本郷3-4-8-303
宅建免許番号東京都知事免許(1)第102288号

空き家買取業者を選ぶ5つのポイント

空き家の買取への専門性

まず重視すべきは、空き家の買取に関する専門性の有無です。
特に空き家の中でも老朽化や再建築不可、残置物ありなどの”訳あり物件”の場合、一般的な不動産仲介会社では対応が難しいケースも多くあります。
そのため、空き家や事故物件、ゴミ屋敷などに特化して実績を積んでいる買取業者を選ぶことで、納得のいく売却とトラブル回避につながります

東京都の空き家買取実績

東京都内はエリアごとに地価や法令、再建築の可否など条件が異なるため、地域事情に精通している業者かどうかも重要です。
東京での買取実績が豊富な業者であれば、的確な価格査定や法的リスクへの理解度が高く、スムーズに売却が進みやすいでしょう
また、過去に扱ったエリアや件数が多い業者ほど、幅広い状況に対するノウハウを持っており、安心して相談できます。

口コミ・評判の良さ

実際に利用した人の口コミや評判は、業者選びの参考材料として非常に有効です。
Googleマップや公式サイトに掲載されている「お客様の声」などで、「対応の丁寧さ」「スピード感」「説明のわかりやすさ」などの評判を確認しましょう。
特に、強引な営業や査定額の根拠が不明確といった声が目立つ業者は要注意です。
反対に、誠実で迅速な対応に評価が集まっている業者は、安心して任せられる可能性が高いでしょう。

対応の柔軟性

空き家の売却には、物件の状態や売主の事情によって多様な対応が求められます。
たとえば「遠方に住んでいて立ち会えない」「急ぎで売却したい」「残置物の撤去を任せたい」といったケースでも、柔軟に対応できる業者であれば安心です。
売主の事情に合わせて動いてくれる業者かどうかを確認しましょう。

弁護士や税理士との提携体制

相続や名義変更、登記の整理といった法的・税務的な課題を抱える空き家の場合、弁護士や税理士などとの連携体制がある業者は心強い存在です。
各士業と協力して解決する分野は次の通りです。

  • 弁護士:法律全般、再販売時の契約不適合責任へのフォロー
  • 税理士:不動産売買における所得税、売主の相続税・贈与税全般
  • 司法書士:不動産の名義変更、共有名義解消、住宅ローンの抵当権設定・抹消などの不動産登記全般
  • 土地家屋調査士:土地の境界確定測量、土地分筆登記、建物滅失登記等
  • 行政書士:農地法許可等の調査・申請業務
  • 建築士:建築基準法・都市計画法等の調査・役所との折衝

社内または提携ネットワークに専門家を持つ業者であれば、ワンストップで手続きが進められるため安心です。

空き家買取の流れ|必要な手続きを解説

空き家を業者に売却する場合、一般的な不動産仲介とは異なり、比較的シンプルかつスピーディーに手続きが進むのが特徴です。
とはいえ、初めての方にとっては「何から始めればよいか」「どこまで準備が必要か」が分からないことも多いでしょう。
ここでは、空き家買取の一般的な流れと、売却に必要な手続き・書類についてわかりやすく解説します。

STEP1|買取査定の申し込み

まずは、空き家の所在地や概要をもとに、買取業者へ査定を依頼します。
ほとんどの業者が無料査定に対応しており、電話やWebフォームから気軽に申し込みが可能です。
査定額は業者によって差が出ることもあるため、複数社に相見積もりを取ることで、より納得のいく価格を把握しやすくなります

STEP2|現地調査と正式な価格提示

簡易査定の後、担当者が空き家の現地に訪問し、建物の状態や土地の条件、周辺環境などを確認します
この調査をもとに、正式な買取価格が提示されます。
この際、残置物の有無や再建築の可否、接道条件、越境・境界の有無などもあわせて確認されるのが一般的です。

STEP3|売買条件の確認・契約の締結

提示された価格や契約内容に問題がなければ、売主・買主の間で売買契約を締結します。
このときに以下のようなポイントを確認すると良いでしょう。

  • 代金の支払い方法と時期
  • 契約不適合責任の有無(多くの買取業者では免責)
  • 引き渡しの条件(現状渡しか片付けが必要か)

また、売主が用意すべき主な書類は以下の通りです。

必要書類備考
登記識別情報通知書(登記済証)物件の所有者確認に使用
印鑑証明書契約書類に必要(発行から3か月以内)
本人確認書類運転免許証・マイナンバーカードなど
固定資産税納税通知書税金清算の参考に使用

STEP4|決済と所有権移転

契約後、事前に定めた日程で決済が行われます
この場には通常、売主・買主・司法書士が立ち会い、買主から売主へ売買代金が支払われると同時に、所有権移転登記の手続きがなされます。
不動産の名義が正式に買主へ移ったことを司法書士が確認し、問題がなければ、次のステップへ進みます。

STEP5|物件の引き渡し

代金の受領と登記の完了が確認されたら、売主は空き家の鍵や関係書類を買主に引き渡します。
この時点で、空き家の所有権は正式に買主へ移り、売却手続きは完了となります。
買取業者によっては、残置物やゴミがそのまま残っていても引き取ってくれるケースもあり、売主側の作業がほとんど発生しないこともあります。

空き家買取の流れは、物件や契約条件によって多少異なる場合もありますが、基本的にはこのような手順で進みます。
早ければ1〜2週間程度で売却が完了することもあり、「時間をかけずに空き家を手放したい」という方にとっては、大きなメリットです。

空き家を売却せず放置するリスク

空き家を所有している方の中には、「今すぐ使う予定はないけれど、とりあえずそのままにしておこう」と考える方も少なくありません。
しかし、空き家を長期間放置することには、経済的・法的・社会的なリスクが伴います。
以下では、空き家を処分せずに放置してしまうことで起こり得る代表的なリスクをご紹介します。

固定資産税・都市計画税などの負担が続く

建物が使われていなくても、土地・建物に対する固定資産税は毎年発生します。
さらに老朽化が進んだ空き家が「特定空家」に指定された場合、住宅用地の特例(課税軽減措置)が解除され、税額が最大6倍に増える可能性もあります。

建物の劣化と倒壊リスク

人が住んでいない建物は想像以上の速さで老朽化します。
雨漏りや害虫被害、外壁の剥がれなどが進行し、最悪の場合は建物の一部崩壊や倒壊によって近隣に被害を与える可能性もあります。
こうした事故が起きた場合、所有者には損害賠償責任が問われることもあります。

防犯・防災上の問題

空き家は不審者の侵入や放火、ゴミの不法投棄といった犯罪やトラブルの温床にもなりやすいです。
また、台風や地震などの災害時に被害が拡大する原因となり、近隣住民とのトラブルに発展するケースもあります。

管理・維持の手間と費用

定期的な換気や清掃、庭木の手入れなどを怠ると、近隣からの苦情につながることも考えられます。
管理を委託する場合でも費用がかさみ続けるため、住む予定のない空き家を維持するコストは大きな負担になります

売却のタイミングを逃す

空き家は時間が経つほどに建物の価値が下がり、売却価格が大きく下落する傾向があります
さらに、行政指導や特定空家指定を受けた場合は、売却そのものが困難になる可能性もあります。

このように、空き家を放置することには多くのリスクがあり、結果として経済的損失や近隣トラブルを招く要因になりかねません。
もし今すぐに使う予定がない場合でも、早めに買取業者に相談し、適切な処分方法を検討することが重要です

まとめ

東京都における空き家問題は年々深刻化しており、所有者にとっては「放置するリスク」と「売却のタイミング」が重要な課題となっています。
特に、築年数が古い空き家や、再建築不可・ゴミ屋敷などの“訳あり物件”は、放置することで固定資産税の増額や近隣トラブル、資産価値の下落といったリスクを招く可能性があります。
本記事では、東京都内の空き家買取相場や仲介との違い、おすすめ買取業者の特徴、売却の流れや注意点までを詳しく解説してきました。
空き家を「なるべく手間なく確実に」売却したい方には、空き家や訳あり物件に特化した不動産買取業者の活用が現実的かつ安心できる選択肢でしょう。

なお「訳あり不動産相談所」は、空き家をはじめ、建築不可物件、事故物件、共有持分などの訳あり不動産専門の買取業者です。
通常の市場では売却が困難な物件でも、不動産業界に精通した専門家が士業と連携し、ワンストップでスムーズに解決いたします
空き家の売却でお悩みの方は、ぜひ訳あり不動産相談所までご相談ください。

この記事の担当者

担当者③

お客様一人一人に寄り添い、ニーズに合わせた最適な売却プランをご提案いたします。築古空き家や再建築不可物件、事故物件などの難しい物件でも、スピーディーかつ高額での買取を実現できるよう全力でサポートいたします。

その他

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